写真ではうまく撮れませんでしたが、ブルーコーティングにひびがあります。
香箱の形をしておりますが、機能的にはゼンマイを巻き上げるための角穴車の役目していると思います。
このケースが巻き上げ時に回転してゼンマイを巻き上げるようになっております。
円周にある歯が丸穴車を介せず、ダイレクトにキチ車と連結しています。
中心の歯車が香箱車(一番車)の歯車の役割をしていて、尚且つ、地板を挟んだ裏側の歯車に連結しており、その歯車から2番車へと動力を伝えています。
通常の機械式の構造とは違っております。
この歯車はゼンマイからダイレクトに力が加わる部分です。
この歯車から1番車と思われるカナの歯車に連結しておりますが、このカナがステンレスで上の歯車が真鍮の素材になっております。
真鍮の素材の硬度はやわらかいため、ゼンマイを一杯に巻いた状態で仕様続けると歯車の歯が、少しづつ圧力に負けて、歪んでいくことがあります。
歪むということは歯が力が加わる逆方向に圧により、変形していくことです。
歪んでいくと1番車と思われるカナの歯とかみ合わせがスリップしてしまい動かなくなってしまいます。
Hebdomas 八日巻きシリーズでこの現象がとても多いです。
ご使用の際はゼンマイの巻き上げは、ほどほどにすることを強くお勧めいたします。詳しくは下記へ。
私がお世話になっていたピアジェマイスターの方から言わせると、なぜこの部品をステンレスにしなかったのかと疑問しておりました。
ちなみにこの歯車はご覧の通り、全く歪んでおりませんのでほとんど使用していない状態です。
超希少品 アンティーク HEBDOMAS Carriage clocks (キャリッジクロック) 8日巻き枕時計(置時計) ワンブランド 手巻き仕様 1990年 |
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品番 182/c Heb ご提供価格 60,000 円(税込) お支払方法は先払いのお振込となります。 お振込手数料はお客様のご負担になります。 |
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ムーブメント | 19”Cal.102 8 Jours pend 8日巻き 精度 縦置き+1~39秒あたりを推移しております。(ゼンマイ1/3巻き) 一定の精度が保てておりませんが許容範囲と思います。。 |
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ダイヤル (文字盤) |
ホワイトラッカーコーティング 艶あり | |
インデックス | アラビア数字 ブルー色 | |
指針 | ルイ16世針 金メッキ色 | |
ケース | 真鍮 (ブルーコーティング、金メッキ、ラッカーコーティング) ※但し、全体にひび割れが入っており、ラッカーが剥がれるかもしれませんので予めご了承ください。 |
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裏蓋 | ||
ガラス | 風防プラスチックガラス | |
ベルト | ||
サイズ | 約 幅54ミリ 高さ92ミリ 奥行40ミリ 重さ288グラム ※幅は天板のところ、高さは四隅の柱の飾りのところ、奥行きは天板のところを計っております。 |
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その他 | 非防水仕様 | |
生産国 | スイス | |
在庫 | デッドストック品 アンティーク |
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入荷の経緯 と コンデション |
1990年にスイスバーゼルフェアーでHebdomasから直接仕入れてきたものです。 当時はまだHebdomasはあり、フェアのブースには沢山の種類が展示されていたことを記憶しております。 長年保存していたことにより、ケース表面のブルーコーティング部分にひびが入っており、剥がれてしまう恐れがあります。 この時計の他に3点ありますが、全てラッカーが剥がれておりました。今回ご紹介しているものは一番状態がいいものになっております。 とりあえずオーバーホール(分解洗浄)を行っていますが、私のオーバーホールの内容は分解し、洗浄し、磁気を抜き、オイル注油までの工程になっておりますので、天真調整、軸調整、軸穴調整等の高レベルの作業はしておりませんのでご了承ください。 Carriage clocks (キャリッジクロック) 昔々は馬車などで移動して旅などをしておりました。 この時計は旅先で使用するということで造られたそうです。 今では考えられませんが、昔は画期的な物だったと思います。 ご使用方法 この時計は置時計(枕時計)になりますので、机、ベッドサイド、本棚の間なのに置くことができます。 お客様のお好みということで楽しんでみてください。 但し、ご注意いただくことがあります。 磁気が発生する近くには置かないようにしてください。 時計全般に言えることですが、機械の磁気帯びで故障してしまうことがあります。 ゼンマイの巻き上げは50往復程度に収めた方が良いと思います。 一往復とは親指腹と人差し指の側面でリューズを摘まみ、人差し指の指先から第1関節までの側面にリューズを転がしながら時計回りに動かします。 そして、摘まんだ状態で元の位置(人差し指の指先)まで反時計回りで指の位置を戻していきます。 この際、摘まんだ状態を放す必要はありませんので、そのまま綱んだ状態で繰り返し行えば大丈夫です。 その後はこの繰り返しの操作でゼンマイを巻き上げていきます。 このゼンマイがゼロから完全に巻き上げるまでには約190往復となっております。 完全に巻き上げた際は腕時計の自動巻きのゼンマイのようにスリップする構造になっております。 『カチッ』と音がしたら完全に巻き上がった状態になります。 が、 上記でもご案内しておりますようにゼンマイの大きさに比例してパワーがとても大きいので、歯車が耐えきれなくなってしまいます。 そうならない為にゼンマイの巻き上げはほどほどにしてしておくことが長く使うための秘訣です。 これは他のHebdomasの八日巻きシリーズのムーブメントにも言えることですので参考にしてください。 最後に一般的な時計と同じように、リューズを1段引くと針合わせを行えますが、引き際に注意していただくことがあります。この時計のリューズは大きいサイズとなっておりますので摘まみやすいということで引き出すときに引っ張りの力が加え易くなっております。力が加わりやすいということはリューズから延びている巻き芯及び巻き芯を抑えているオシドリというレバーが折れてしまう可能性がありますので注意が必要です。 リューズを引き出すコツは、親指と人差し指で摘まむ際、指先をてこのように下から押し上げるという感じで リューズを引き上げた方が各部品にも負担が無いと思います。(てこの応用) この方法は他の腕時計でも同じことが言えることですので覚えていた方が良いでしょう。 |
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